企業の決算書を見ていると、「営業活動によるキャッシュフロー」「投資活動によるキャッシュフロー」「財務活動によるキャッシュフロー」なんて言葉が並んでいます。
なんとなく「お金の流れっぽいな」って思うけど、肝心なのはそれがプラスなのかマイナスなのか。それぞれの意味を理解すると、企業が今どんな経営状況にあるか、グッと見えやすくなります!
営業活動によるキャッシュフロー:企業の“稼ぐ力”を測る
これは企業が本業(商品やサービスの提供)によって稼いだ現金の動きです。
- プラスの場合: 本業でしっかり現金が入ってきている。売上が安定し、経費を差し引いても手元に現金が残っている状態。企業の自立的な稼ぐ力の証です!
- マイナスの場合: 売上が少ない、仕入れや人件費が高い、または資金の回収が遅れて現金が減っている状態。一時的ならOKですが、継続すると本業に課題あり…という危険信号。
見方のコツ:営業CFが安定してプラスなら、企業の体力は強い!
投資活動によるキャッシュフロー:将来のためのお金の使い方
これは設備投資や企業買収、資産売却などによる現金の流れを示します。
- プラスの場合: 資産の売却などにより現金が入ってきた状態。事業の整理やリストラなど、やや守りの姿勢が見られることも。
- マイナスの場合: 新工場の建設、新規事業への投資などで現金が出ていっている状態。将来の成長に向けた前向きな取り組みともいえます。
見方のコツ:マイナスでもポジティブ!投資CFは“何に使っているか”が大事。
財務活動によるキャッシュフロー:資金の調達と返済の履歴
これは借入金の増減や株主への配当、株式発行などによる現金の動きを表します。
- プラスの場合: 銀行からの借り入れ、社債発行、株式発行などで現金が増えている状態。投資資金を得るため、成長中の企業が多め。
- マイナスの場合: 借金の返済、配当金の支払い、自社株の買い戻しなどによって現金が減っている状態。財務改善や株主への還元をしている様子。
見方のコツ:企業の成長段階で変わる!成熟企業はマイナスになることが多い。
まとめ:キャッシュフローは企業の“行動の理由”を読み解くカギ!
キャッシュフローの数字は、ただの収支ではなく、「企業が何をしているか」「どんな戦略を取っているか」のヒントになります。
キャッシュフロー | プラスの意味 | マイナスの意味 |
---|---|---|
営業CF | 本業で稼げている | 本業の不調や現金滞留 |
投資CF | 資産売却など守りの姿勢 | 成長のための投資 |
財務CF | 資金調達中 | 借入返済・株主還元中 |
これらをしっかり読み取れれば、「ただ儲かってる会社」ではなく、「将来性がある会社」や「安定している会社」を見極める力がグッとアップしますよ
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