アステラス製薬株式会社の基本情報

会社名アステラス製薬株式会社
業種医薬品
従業員数連14754名 単4806名
従業員平均年齢42.7歳
従業員平均勤続年数16.5年
平均年収11104334円
1株当たりの純資産660円
1株当たりの純利益162.92円
決算時期3月
配当金70円
配当性向43%
株価収益率(PER)10.1倍
自己資本利益率(ROE)26.5%
営業活動によるCF1724億円
投資活動によるCF▲8458億円
財務活動によるCF6140億円
研究開発費※12942億円
設備投資額※1354.46億円
販売費および一般管理費※13797.63億円
株主資本比率※248%
有利子負債残高(連結)※3※40円
※「▲」はマイナス(赤字)を示す記号です。
経営方針
【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中において将来について記載した事項は、提出日現在において判断したものです。(1) 経営理念当社の経営理念は、「存在意義」「使命」「信条」の3つのパートから構成されています。この経営理念は、有用性と信頼性の高い医薬品で世界の人々の健康に貢献し、企業価値を持続的に向上させることを目指していく当社の姿勢を表現しています。 アステラスの存在意義:先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する・生命科学の未知なる可能性を、誰よりも深く究めたい。・新しい挑戦を続け、最先端の医薬品を生み出したい。・高い品質を確かな情報と共に届け、揺るぎない信頼を築きたい。・世界の人々の健やかな生活に応えていくために。・世界で輝き続ける私たちであるために。 アステラスの使命:企業価値の持続的向上・アステラスは、企業価値の持続的向上を使命とします。・アステラスは、企業価値向上のため、お客様、株主、社員、環境・社会など、すべてのステークホルダーから選ばれ、信頼されることを目指します。 アステラスの信条アステラスの「信条」は、私たちが常に大事にする行動規範です。アステラスは、これらの信条に共鳴し実践する人々の集団であり続けます。 高い倫理観: 常に、高い倫理観をもって、経営活動に取り組みます。顧客志向:  常に、お客様のニーズを把握し、お客様の満足に向かって行動します。創造性発揮: 常に、現状を是とせず、未来志向で自己革新に挑戦し、新しい価値を創造します。競争の視点: 常に、視野広く外に目を向け、より優れた価値を、より早く生み出し続けます。 アステラスは、信条に則した行動を通じて、ステークホルダーの皆様への責任を適切に果たし続けるとともに、積極的な情報開示を行います。 (2) 対処すべき課題製薬産業を取り巻く事業環境は時代とともに大きく変化しています。新薬開発の難易度の上昇、医療費抑制政策等マイナスの影響がある一方で、イノベーションを評価する制度の拡充や、科学技術の進歩に伴い、創薬に活用できる治療手段が増加するなどプラスの動きもあります。また、デジタル技術や工学技術の進歩は、異業種との融合を促し、患者さんに新しい医療ソリューションの提供を可能にします。当社は、これらの変化に柔軟に対応し、社会のサステナビリティへの貢献、その結果としてアステラスのサステナビリティに寄与する戦略を策定することで、企業価値を持続的に向上させ、革新的な医療ソリューションを患者さんに届け続けていきます。 ①経営計画2021当社は、「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変える」というVISIONの実現に向けて、2025年度までの5カ年にわたる「経営計画2021」を策定しました。「経営計画2021」では、2025年度までに着実な成長を実現し、成果へと結びつけることができるよう、4つの戦略目標、それを推進する企業風土を醸成するための“道しるべ”となる3つの組織健全性目標、それらが全て達成された際に到達できると考える3つの成果目標を設定しています。 1) 4つの戦略目標戦略目標はVISIONを実現するための向こう5年間の道筋と、優先事項を示しています。 戦略目標1:患者さんのより良いアウトカムの実現(i) アステラス製品に対する患者さんの持続的なアクセス、(ii) 患者さんがアステラスの製品から享受するアウトカム、の最大化に取り組んでいきます。 戦略目標2:科学の進歩を確かな「価値」へ研究開発における重点戦略領域であるPrimary Focusに優先的に経営資源を投下し、パイプライン価値を高めます。Primary Focus (注) :遺伝子治療、がん免疫、再生と視力の維持・回復、標的タンパク質分解誘導(注) 2024年4月にミトコンドリアのPrimary Focusとしての認定を解消しました。 戦略目標3:Rx+ビジネスの進展Rx+プログラムの事業化により我々が目指す「科学的根拠に基づくヘルスケアソリューションによって、心身ともに健康に、自分らしく生きることができる社会の実現」に向けて前進していきます。 戦略目標4:サステナビリティ向上の取り組みを強化当社は、サステナビリティ向上への取り組みの重要性を認識しており、社会・環境に対する様々な活動を推進し、活動の基盤となるガバナンスの強化に努めています。社会に良い影響を与える活動によって得られたステークホルダーからの信頼が、アステラスのサステナビリティを向上させると考えています。 2) 3つの組織健全性目標長期にわたり優れたパフォーマンスを生み出す社内環境を構築するために3つの組織健全性目標を策定しました。組織健全性目標への取り組みによって組織の最大限のポテンシャルを引き出し、One Astellasとして優れた実行力とイノベーションを生み出すための社内環境を構築します。 組織健全性目標1:果敢なチャレンジで大きな成果を追求適切なリスクを取ることができるよう社員に権限が与えられるとともに、成果を追求し、イノベーションに注力できる環境を構築します。 組織健全性目標2:人材とリーダーシップの活躍目的を持った人材マネジメントと、一貫したリーダーシップスタイルにより、望ましいマインドセットと行動が促進される環境を構築します。 組織健全性目標3:One Astellasで高みを目指す共通の目標を達成するために社員が効果的に協働し、組織的に力強く戦略を推進する環境を構築します。 3) 成果目標理想とする組織に近づき、戦略目標を確実に実行できた時、2025年度時点で達成できているだろうと考えられる姿を、数値目標として表したものが、この成果目標です。・売上収益:XTANDI及び重点戦略製品 (注1) の売上は2025年度に1.2兆円以上・パイプライン価値:Focus Areaプロジェクトからの売上は2030年度に5,000億円以上・コア営業利益率 (注2) :2025年度に30%以上これら3つの成果目標を達成することで、2025年度には当社は株式時価総額7兆円以上と評価されるような企業となることを目指します。 [当連結会計年度末における状況]当連結会計年度末における成果目標の進捗状況に鑑みると、2025年度までの達成は厳しい見込みですが、XTANDIの独占販売期間満了を克服できる体制構築を引き続き整えます。 [各成果目標に対する対応策 (実行済み又は今後実行すべき策) ]・売上収益:IVERIC bio社買収によるIZERVAY獲得、LCM (ライフサイクルマネジメント) による製品価値最大化・パイプライン価値:研究開発組織・運営体制の改編、優先プロジェクトへの重点的なリソース配分、 Propella Therapeutics社買収による前立腺がん治療薬PRL-02の取得・コア営業利益率:将来成長への投資を確保した上での厳格な費用コントロール、デジタル技術活用による業務効率の最適化 (注) 1.ゾスパタ、パドセブ、ビロイ、エベレンゾ、VEOZAH、AT132 (経営計画2021公表時 (2021年5月))2.当社は、会社の経常的な収益性を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定める非経常的な項目を調整項目として除外したものです。調整項目には、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用等のほか、会社が除外すべきと判断する項目が含まれます。 ②株主還元方針当社は、企業価値の持続的向上に努めるとともに、株主還元にも積極的に取り組んでいます。成長を実現するための事業投資を優先しながら、配当については、連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努めます。また、自己株式の取得を必要に応じて機動的に実施し、資本効率の改善と1株当たり利益の向上を図ります。
経営者による財政状態の説明
【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー (以下「経営成績等」) の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況[財政状態]当連結会計年度末の連結財政状態計算書の概要及び前連結会計年度末からの主な変動は以下のとおりです。2023年7月にIveric Bio社を買収して当社の連結子会社にしたことに加え、同社の買収資金に充当するために銀行借入れや、社債及びコマーシャル・ペーパーの発行による資金調達を行ったことに伴い、資産、負債に大きな変動がありました。 総資産は3兆5,696億円 (前連結会計年度末比1兆1,131億円増) となりました。非流動資産は、2兆3,749億円 (同9,683億円増) となりました。有形固定資産は、2,937億円 (同73億円増) となりました。主に2023年7月にIveric Bio社を買収したことに伴い、のれんは4,187億円 (同903億円増) 、無形資産は1兆4,538億円 (同8,913億円増) となりました。流動資産は、1兆1,947億円 (同1,448億円増) となりました。現金及び現金同等物は3,357億円 (同412億円減) となりました。 資本合計は、1兆5,960億円 (同880億円増) となり、親会社所有者帰属持分比率は44.7%となりました。当期利益170億円を計上した一方で、剰余金の配当1,167億円を実施しました。 負債合計は、1兆9,736億円 (同1兆251億円増) となりました。非流動負債は6,879億円 (同4,654億円増) となりました。第2四半期連結会計期間にIveric Bio社の買収資金に充当するために資金調達を行い、当連結会計年度末の残高は社債2,500億円 (同2,000億円増) 、長期借入金1,977億円 (同1,977億円増) となりました。主にIveric Bio社の買収に伴い、繰延税金負債が453億円増加しました。流動負債は1兆2,857億円 (同5,597億円増) となりました。第2四半期連結会計期間にIveric Bio社の買収資金に充当するために資金調達を行い、当連結会計年度末の残高はコマーシャル・ペーパー2,850億円 (同2,100億円増) 、短期借入金1,354億円 (同1,354億円増) 、1年以内返済予定の長期借入金519億円 (同519億円増) となりました。 その他の流動負債は4,765億円 (同938億円増) となりました。 [経営成績]<連結業績 (コアベース) >当連結会計年度の連結業績 (コアベース) は下表のとおりです。売上収益は増加した一方、コア営業利益及びコア当期利益は減少しました。 [連結業績 (コアベース) ] (単位:百万円) 前連結会計年度(2023年3月期)当連結会計年度(2024年3月期)増減額(増減率)売上収益1,518,6191,603,67285,053(5.6%)売上原価288,353292,4854,132(1.4%)販売費及び一般管理費630,272740,110109,838(17.4%)研究開発費276,128294,18718,059(6.5%)無形資産償却費38,43698,82060,383(157.1%)無形資産譲渡益2129,7359,523(-)持分法による投資損益1,260△3,165△4,425(-)コア営業利益286,902184,641△102,262(△35.6%)コア当期利益224,619150,981△73,638(△32.8%)基本的1株当たりコア当期利益 (円)123.4284.19△39.22(△31.8%) 売上収益・主要製品の前立腺がん治療剤XTANDI、尿路上皮がん治療剤PADCEV、急性骨髄性白血病治療剤XOSPATAの売上が拡大しました。PADCEVは、特に米国及び欧州で売上が大きく拡大しました。・当連結会計年度に米国で発売となった閉経に伴う血管運動神経症状治療剤VEOZAH (2023年5月発売) と地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤IZERVAY (2023年9月発売) も売上収益に貢献しました。 以上の結果、売上収益は1兆6,037億円 (前連結会計年度比5.6%増) となりました。 コア営業利益/コア当期利益・売上総利益は、1兆3,112億円 (同6.6%増) となりました。売上原価率は、製品構成の変化等により前連結会計年度に比べ0.7ポイント低下し、18.2%となりました。・販売費及び一般管理費は、7,401億円 (同17.4%増) となりました。成熟製品における費用の削減 (同約80億円減) があった一方で、為替の影響 (同443億円増) やVEOZAHに関連する費用の増加 (同約400億円増) 、更にIveric Bio社の買収による影響 (同約310億円増) により、総額として増加しました。なお、XTANDIの米国での共同販促費用を除いた販売費及び一般管理費は、5,452億円 (同19.9%増) となりました。・研究開発費は、2,942億円 (同6.5%増) となりました。主に、為替の影響 (同125億円増) やIveric Bio社の買収による影響により、総額として増加しました。・無形資産償却費は、988億円 (同157.1%増) となりました。Iveric Bio社の買収で獲得したIZERVAYの無形資産償却費が増加の主な要因となりました。 以上の結果、コア営業利益は1,846億円 (同35.6%減) 、コア当期利益は1,510億円 (同32.8%減) となりました。 <連結業績 (フルベース) >当連結会計年度の連結業績 (フルベース) は下表のとおりです。売上収益は増加しましたが、営業利益及び当期利益は減少しました。 フルベースの業績には、コアベースの業績で除外される「その他の収益」、「その他の費用」等が含まれます。当連結会計年度における「その他の収益」は87億円 (前連結会計年度:36億円) となりました。「その他の費用」として、第4四半期連結会計期間において、遺伝子治療プログラムAT808の資産価値の見直しに伴う無形資産の減損損失 (399億円) 、エベレンゾの将来計画の見直しに伴う無形資産の減損損失 (164億円) 、ゾルベツキシマブの条件付対価の公正価値の増加 (80億円) を計上しました。また、Iveric Bio社の買収に伴う権利確定前のストック・オプション等の株式報酬に係る支払 (334億円) (注) を第2四半期連結会計期間に計上したことや、グローバルでの組織改革に伴う一時費用 (254億円) 等の影響で、当連結会計年度における「その他の費用」は1,678億円 (前連結会計年度:1,575億円) となりました。 (注) 第3四半期連結会計期間において、新たな事実が判明し追加的な分析を行ったため、当該株式報酬に係る支払を遡及修正しています。 [連結業績 (フルベース) ] (単位:百万円) 前連結会計年度(2023年3月期)当連結会計年度(2024年3月期)増減額(増減率)売上収益1,518,6191,603,67285,053(5.6%)営業利益133,02925,518△107,511(△80.8%)税引前利益132,36124,969△107,392(△81.1%)当期利益98,71417,045△81,669(△82.7%)基本的1株当たり当期利益 (円)54.249.51△44.73(△82.5%) 包括利益205,277205,583307(0.1%) <主要製品の売上> (単位:億円) 前連結会計年度(2023年3月期)当連結会計年度(2024年3月期)増減率XTANDI6,6117,50513.5%PADCEV44485492.1%XOSPATA46655118.3%VEOZAH (注)1-73-IZERVAY-121-ベタニス/ミラベトリック/ベットミガ1,8861,9815.0%プログラフ (注)21,9882,0312.2% (注) 1.VEOZAH:欧州ではVEOZAの製品名で承認取得2.プログラフ:アドバグラフ、グラセプター、アスタグラフXLを含む <XTANDI>・全ての地域で売上が拡大し、ポジティブな為替の影響を除いても前連結会計年度と比較してグローバルで2桁近く成長しました。 ・米国において、2023年11月に承認を取得した「生化学的再発のリスクが高いM0 CSPC (非転移性去勢感受性前立腺がん) 」も売上の拡大に貢献しました。 <PADCEV>・全ての地域で売上が拡大し、グローバル売上は前連結会計年度と比較して大きく増加しました。・米国において、2023年12月に承認を取得した「局所進行性または転移性尿路上皮がん患者を対象とした一次治療としてのペムブロリズマブ併用療法」での処方が拡大し、売上の伸長に貢献しました。 <XOSPATA>・発売している全ての地域で売上が拡大しました。 <VEOZAH>・2023年5月の発売以降、売上は拡大しているものの当初の想定を下回りました。 <IZERVAY>・2023年9月の発売以降、売上は想定を上回って拡大しました。 <ベタニス/ミラベトリック/ベットミガ>・為替のポジティブな影響もあり、グローバルの売上は拡大しました。 <プログラフ>・為替のポジティブな影響もあり、グローバルの売上は拡大しました。 <地域別売上収益の状況>地域別の売上収益は下表のとおりです。全ての地域において、売上が増加しました。 (単位:億円) 前連結会計年度(2023年3月期)当連結会計年度(2024年3月期)増減率日本2,6232,7013.0%米国6,5246,6311.6%エスタブリッシュドマーケット3,5984,15615.5%グレーターチャイナ80088510.6%インターナショナルマーケット1,4331,59111.0% (注) 第1四半期連結会計期間から、インターナショナルマーケットに含まれていた一部の国のコマーシャル区分をエスタブリッシュドマーケットに変更しています。前連結会計年度の金額は当該変更を反映しています。 エスタブリッシュドマーケット:欧州、カナダ 等グレーターチャイナ:中国、香港、台湾インターナショナルマーケット:中南米、中東、アフリカ、東南アジア、南アジア、ロシア、韓国、オーストラリア、輸出売上 等 [セグメント情報]当社グループは、医薬品事業の単一セグメントのため、記載を省略しています。 ② キャッシュ・フローの状況<営業活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、1,725億円 (前連結会計年度比1,553億円減) となりました。・Iveric Bio社の買収に伴う権利確定前のストック・オプション等の株式報酬に係る支払334億円がありました。・法人所得税の支払額は381億円 (同314億円減) となりました。 <投資活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、△8,458億円 (同7,613億円支出増) となりました。・Iveric Bio社等の買収に伴い、子会社の取得による支出が7,850億円 (同7,850億円増) ありました。 <財務活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、6,141億円 (前連結会計年度は1,956億円の支出) となりました。・第2四半期連結会計期間にIveric Bio社の買収資金に充当するために資金調達を行ったことに伴い、短期借入金及びコマーシャル・ペーパーは3,243億円の増加 (前連結会計年度は150億円の減少) 、社債の発行及び長期借入れによる収入が4,723億円 (前連結会計年度比4,223億円増) ありました。・配当金の支払額は1,167億円 (同163億円増) となりました。 以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、3,357億円 (前連結会計年度末比412億円減) となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績1) 生産及び仕入実績当連結会計年度における生産及び仕入実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)金額 (百万円)前連結会計年度比(%)医薬品事業2,061,016128.9合計2,061,016128.9 (注) 金額は、販売価格に基づいています。 2) 受注実績当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 3) 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)金額 (百万円)前連結会計年度比(%)医薬品事業1,603,672105.6合計1,603,672105.6 (注) 主な相手先の販売実績及び総販売実績に対する割合は、以下のとおりです。相手先前連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日)当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)金額 (百万円)割合 (%)金額 (百万円)割合 (%)McKesson Group259,99217.1243,43315.2Cencora Group166,93411.0175,01810.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。また、文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しています。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報[キャッシュ・フロー]キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しています。 [財務政策]当社グループは、企業価値の持続的向上に努めるとともに、株主還元にも積極的に取り組んでいます。成長を実現するための事業投資を優先しながら、配当については、連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努めます。また、自己株式の取得を必要に応じて機動的に実施し、資本効率の改善と1株当たり利益の向上を図ります。資金の流動性については、コマーシャル・ペーパー及び借入金による資金調達を行い、また流動性リスクに備えるため取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しており、当面の運転資金及び設備資金に加え、一定の戦略的投資機会にも備えられる現預金水準を確保しています。「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、当社グループの事業等は医薬品事業に特有のさまざまなリスクを伴っています。事業展開にあたっては、必要資金を円滑にかつ低利で調達できるよう財務基盤の健全性の維持に努めます。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループは、IFRSに準拠して連結財務諸表を作成しています。この連結財務諸表の作成にあたり、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しています。詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 4.重要な会計上の見積り、判断及び仮定」に記載のとおりです。

※本記事は「アステラス製薬株式会社」の令和6年3月期 有価証券報告書を参考に作成しています。

※1.値が「ー」の場合は、XBRLから該当項目のタグが検出されなかったものを示しています。 一部企業では当該費用が他の費用区分(販管費・原価など)に含まれている場合や、報告書には記載されていてもXBRLタグ未設定のため抽出できていない可能性があります。

※2. 株主資本比率の計算式:株主資本比率 = 株主資本 ÷ (株主資本 + 負債) × 100

※3. 有利子負債残高の計算式:有利子負債残高 = 短期借入金 + 長期借入金 + 社債 + リース債務(流動+固定) + コマーシャル・ペーパー

※4. この企業は、連結財務諸表ベースで見ると有利子負債がゼロ。つまり、グループ全体としては外部借入に頼らず資金運営していることがうかがえます。なお、個別財務諸表では親会社に借入が存在しているため、連結上のゼロはグループ内での相殺消去の影響とも考えられます。

この記事についてのご注意

本記事のデータは、EDINETに提出された有価証券報告書より、機械的に情報を抽出・整理して掲載しています。 数値や記述に誤りを発見された場合は、恐れ入りますが「お問い合わせ」よりご指摘いただけますと幸いです。 内容の修正にはお時間をいただく場合がございますので、予めご了承ください。

報告書の全文はこちら:EDINET(金融庁)

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