アステラス製薬株式会社の基本情報

会社名アステラス製薬株式会社
業種医薬品
従業員数連13643名 単4105名
従業員平均年齢42.3歳
従業員平均勤続年数15.7年
平均年収10462753円
1株当たりの純資産763.31円
1株当たりの純利益(連結)28.35円
決算時期3月
配当金74円
配当性向41.4%
株価収益率(PER)8.1倍
自己資本利益率(ROE)(連結)8.4%
営業活動によるCF1945億円
投資活動によるCF▲894億円
財務活動によるCF▲2613億円
研究開発費※13277億円
設備投資額※1478億円
販売費および一般管理費※1793.98億円
株主資本比率※253.3%
有利子負債残高(連結)※3※40円
※「▲」はマイナス(赤字)を示す記号です。
経営方針
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中において将来について記載した事項は、提出日現在において判断したものです。(1) 経営理念当社の経営理念は、「存在意義」「使命」「信条」の3つのパートから構成されています。この経営理念は、有用性と信頼性の高い医薬品で世界の人々の健康に貢献し、企業価値を持続的に向上させることを目指していく当社の姿勢を表現しています。 アステラスの存在意義:先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する・生命科学の未知なる可能性を、誰よりも深く究めたい。・新しい挑戦を続け、最先端の医薬品を生み出したい。・高い品質を確かな情報と共に届け、揺るぎない信頼を築きたい。・世界の人々の健やかな生活に応えていくために。・世界で輝き続ける私たちであるために。 アステラスの使命:企業価値の持続的向上・アステラスは、企業価値の持続的向上を使命とします。・アステラスは、企業価値向上のため、お客様、株主、社員、環境・社会など、すべてのステークホルダーから選ばれ、信頼されることを目指します。 アステラスの信条アステラスの「信条」は、私たちが常に大事にする行動規範です。アステラスは、これらの信条に共鳴し実践する人々の集団であり続けます。 高い倫理観: 常に、高い倫理観をもって、経営活動に取り組みます。顧客志向:  常に、お客様のニーズを把握し、お客様の満足に向かって行動します。創造性発揮: 常に、現状を是とせず、未来志向で自己革新に挑戦し、新しい価値を創造します。競争の視点: 常に、視野広く外に目を向け、より優れた価値を、より早く生み出し続けます。 アステラスは、信条に則した行動を通じて、ステークホルダーの皆様への責任を適切に果たし続けるとともに、積極的な情報開示を行います。 (2) 対処すべき課題製薬産業を取り巻く事業環境は時代とともに大きく変化しています。当社は、これらの変化に柔軟に対応し、企業価値を持続的に向上させ、革新的な医療ソリューションを患者さんに届け続けていきます。 ①経営計画2021当社は、「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの『価値』に変える」というVISIONの実現に向けて、2025年度までの5か年にわたる経営計画2021を策定しました。経営計画2021では、2025年度までに着実な成長を実現し、成果へと結びつけることができるよう、4つの戦略目標、それを推進する企業風土を醸成するための“道しるべ”となる3つの組織健全性目標、そして具体的な数値目標を含む3つの成果目標を設定しています。 1) 4つの戦略目標戦略目標はVISIONを実現するための向こう5年間の道筋と、優先事項を示しています。 戦略目標1:患者さんのより良いアウトカムの実現(i) アステラス製品に対する患者さんの持続的なアクセス、(ii) 患者さんがアステラスの製品から享受するアウトカム、の最大化に取り組んでいきます。 戦略目標2:科学の進歩を確かな「価値」へ研究開発における重点戦略領域であるPrimary Focusに優先的に経営資源を投下し、パイプライン価値を高めます。Primary Focus (注) :がん免疫、標的タンパク質分解誘導、遺伝子治療、再生と視力の維持・回復(注) 2024年4月にミトコンドリアのPrimary Focusとしての認定を解消しました。 戦略目標3:Rx+ビジネスの進展Rx+プログラムの事業化により我々が目指す「科学的根拠に基づくヘルスケアソリューションによって、心身ともに健康に、自分らしく生きることができる社会の実現」に向けて前進していきます。 戦略目標4:サステナビリティ向上の取り組みを強化当社は、サステナビリティ向上への取り組みの重要性を認識しており、社会・環境に対する様々な活動を推進し、活動の基盤となるガバナンスの強化に努めています。社会に良い影響を与える活動によって得られたステークホルダーからの信頼が、アステラスのサステナビリティを向上させると考えています。 2) 3つの組織健全性目標長期にわたり優れたパフォーマンスを生み出す社内環境を構築するために3つの組織健全性目標を策定しています。組織健全性目標への取り組みによって組織の最大限のポテンシャルを引き出し、One Astellasとして優れた実行力とイノベーションを生み出すための社内環境を構築します。 組織健全性目標1:果敢なチャレンジで大きな成果を追求適切なリスクを取ることができるよう社員に権限が与えられるとともに、成果を追求し、イノベーションに注力できる環境を構築します。 組織健全性目標2:人材とリーダーシップの活躍目的を持った人材マネジメントと、一貫したリーダーシップスタイルにより、望ましいマインドセットと行動が促進される環境を構築します。 組織健全性目標3:One Astellasで高みを目指す共通の目標を達成するために社員が効果的に協働し、組織的に力強く戦略を推進する環境を構築します。 3) 成果目標理想とする組織に近づき、戦略目標を確実に実行できたとき、2025年度時点で達成できているだろうと考えられる姿を、数値目標として表したものが、この成果目標です。・売上収益:XTANDI及び重点戦略製品 (注1) の売上は2025年度に1.2兆円以上・パイプライン価値:Focus Areaプロジェクトからの売上は2030年度に5,000億円以上・コア営業利益率 (注2) :2025年度に30%以上これら3つの成果目標を達成することで、2025年度には当社は株式時価総額7兆円以上と評価されるような企業となることを目指します。 [当連結会計年度末における状況]当連結会計年度末における成果目標の進捗状況に鑑みると、2025年度までの達成は厳しい見込みですが、経営計画2021を確実に実行しXTANDIの独占販売期間満了を克服できる体制を整えるため、「3つの全社的な優先事項 (注3)」として“Growth Strategy”、“Bold Ambition”、“Sustainable Margin Transformation”を定め、2024年度から本格的な取り組みを開始しました。・Growth Strategy:将来の売上収益拡大に不可欠な重点戦略製品 (注4) の「価値」を最大化する・Bold Ambition:研究開発を加速し、長期的成長を牽引するパイプラインの価値を高める・Sustainable Margin Transformation:コスト最適化を追求し、コア営業利益率30%を目指す 各取り組みに対してKPI (重要業績指標) を設定し、進捗状況を厳格にモニタリングしながら実行しています。更に、3つの全社的な優先事項の実施について、社外取締役による客観的な監督機能をより高めるために、外役会 (独立社外取締役のみが参加する会合) の中にEnterprise Priority Monitoring Groupを設置し、2024年11月から活動を開始しました。引き続き3つの全社的な優先事項を実行し、長期的な成長を追求しながら、継続的な「価値」の創出と提供に取り組んでいきます。 (注) 1.XOSPATA、PADCEV、VYLOY、EVRENZO、VEOZAH、AT132 (経営計画2021公表時 (2021年5月))2.当社は、会社の経常的な収益性を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当連結会計年度からコアベースの業績の定義を変更し、フルベースの業績から新たに無形資産償却費、無形資産譲渡益、持分法による投資損益を、当社が定める特定の重要な調整項目として除外しています。新定義によるコアベースの業績は、当社の収益力を示す指標として、フルベースの業績から当社が定めた特定の重要な調整項目を除外したものです。調整項目には、無形資産償却費、無形資産譲渡益、持分法による投資損益、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用等のほか、当社が除外すべきと判断する項目が含まれます。3.全社的な優先事項:Enterprise Priority4.PADCEV、IZERVAY、VEOZAH、VYLOY、XOSPATA (2025年3月31日現在) ②株主還元方針当社は、企業価値の持続的向上に努めるとともに、株主還元にも積極的に取り組んでいます。成長を実現するための事業投資を優先しながら、配当については、連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努めます。また、自己株式の取得を必要に応じて機動的に実施し、資本効率の改善と1株当たり利益の向上を図ります。
経営者による財政状態の説明
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー (以下「経営成績等」) の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況[財政状態]当連結会計年度末の連結財政状態計算書の概要及び前連結会計年度末からの主な変動は以下のとおりです。 総資産は3兆3,395億円 (前連結会計年度末比2,301億円減) となりました。非流動資産は、2兆1,382億円 (同2,367億円減) となりました。有形固定資産は、3,289億円 (同352億円増) となりました。のれんは4,152億円 (同35億円減) 、無形資産は1兆1,237億円 (同3,301億円減) となりました。流動資産は、1兆2,013億円 (同66億円増) となりました。現金及び現金同等物は1,884億円 (同1,473億円減) となりました。 資本合計は、1兆5,133億円 (同827億円減) となり、親会社所有者帰属持分比率は45.3%となりました。当期利益507億円を計上した一方で、剰余金の配当1,290億円を実施しました。 負債合計は、1兆8,263億円 (同1,473億円減) となりました。非流動負債は7,647億円 (同768億円増) となりました。社債及び借入金は5,649億円 (同1,172億円増) となりました。そのうち、社債は3,200億円 (同700億円増) 、長期借入金は2,449億円 (同472億円増) となりました。流動負債は1兆616億円 (同2,241億円減) となりました。社債及び借入金は2,665億円 (同2,057億円減) となりました。そのうち、短期借入金は200億円 (同1,154億円減) 、コマーシャル・ペーパーは1,649億円 (同1,201億円減) 、1年以内償還予定の社債は300億円 (同300億円増) 、1年以内返済予定の長期借入金は517億円 (同2億円減) となりました。 [経営成績]<連結業績 (コアベース) >当連結会計年度の連結業績 (コアベース) は下表のとおりです。売上収益、コア営業利益、コア当期利益はいずれも増加しました。 [連結業績 (コアベース) ] (単位:百万円) 前連結会計年度(2024年3月期)当連結会計年度(2025年3月期)増減額(増減率)売上収益1,603,6721,912,323308,652(19.2%)売上原価292,485349,20656,721(19.4%)販売費及び一般管理費740,110843,032102,922(13.9%)研究開発費294,187327,65133,464(11.4%)コア営業利益276,890392,435115,545(41.7%)コア当期利益223,196295,68272,486(32.5%)基本的1株当たりコア当期利益 (円)124.46165.1740.70(32.7%) 当連結会計年度からコアベースの業績の定義を変更し、フルベースの業績から新たに無形資産償却費、無形資産譲渡益、持分法による投資損益を、当社が定める特定の重要な調整項目として除外しています。新定義によるコアベースの業績は、当社の収益力を示す指標として、フルベースの業績から当社が定めた特定の重要な調整項目を除外したものです。調整項目には、無形資産償却費、無形資産譲渡益、持分法による投資損益、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用等のほか、当社が除外すべきと判断する項目が含まれます。前連結会計年度の金額は当該変更を反映しています。 売上収益・主要製品の前立腺がん治療剤XTANDI、尿路上皮がん治療剤PADCEV、急性骨髄性白血病治療剤XOSPATAの売上が拡大しました。また、前連結会計年度に発売となった閉経に伴う血管運動神経症状治療剤VEOZAHと地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤IZERVAY、当連結会計年度に発売となった胃腺がん及び食道胃接合部腺がん治療剤VYLOYも売上収益の拡大に貢献しました。・これらによって、米国における過活動膀胱治療剤ミラベトリックの後発品の影響による売上の減少を補いました。 以上の結果、売上収益は1兆9,123億円 (前連結会計年度比19.2%増) となりました。 コア営業利益/コア当期利益・売上総利益は、1兆5,631億円 (同19.2%増) となりました。・販売費及び一般管理費は、8,430億円 (同13.9%増) となりました。SMT (注1) によるコスト最適化を推進するなかで、グローバル組織改革 (同約150億円減) や成熟製品における費用の見直し (同約100億円減) 、デジタル及びAI活用による全社的な業務効率化 (同約60億円減) などの削減効果があった一方で、為替の影響 (同349億円増) や重点戦略製品 (注2) の販促費用の増加により、総額として増加しました。なお、XTANDIの米国での共同販促費用を除いた販売費及び一般管理費は、5,905億円 (同8.3%増) となりました。・研究開発費は、3,277億円 (同11.4%増) となりました。為替の影響 (同111億円増) に加え、Primary Focus (標的タンパク質分解誘導、がん免疫など) や重点戦略製品のライフサイクルマネジメント、研究開発の機能強化への投資を拡充 (同約150億円増) したことなどにより、総額として増加しました。また、一過性の共同開発費用の支払いも増加要因となりました。 以上の結果、コア営業利益は3,924億円 (同41.7%増) 、コア当期利益は2,957億円 (同32.5%増) となりました。 (注) 1.SMT:Sustainable Margin Transformation2.重点戦略製品:PADCEV、IZERVAY、VEOZAH、VYLOY、XOSPATA <連結業績 (フルベース) >当連結会計年度の連結業績 (フルベース) は下表のとおりです。営業利益及び当期利益はいずれも増加しました。 フルベースの業績は、コアベースの業績に「無形資産償却費」、「無形資産譲渡益」、「持分法による投資損益」、「その他の収益」、「その他の費用」を戻し入れたものです。当連結会計年度における「無形資産償却費」は1,368億円 (前連結会計年度:988億円)、「その他の収益」は203億円 (同:87億円) 、「その他の費用」は2,358億円 (同:1,678億円) となりました。「その他の費用」として、主に米国外IZERVAY (1,151億円) 、AT466 (518億円) 、iota (80億円) に関する無形資産の減損損失を計上したことに加え、主に外貨建貨幣性資産の評価において為替レートの変動に伴い発生した為替差損 (186億円) やリストラクチャリング費用 (155億円) を計上しました。「法人所得税費用」には、Ganymed Pharmaceuticals GmbHの清算を意思決定したことによる従前は未認識であった同社に対する投資に係る一時差異等から生じた税務便益 (206億円) が含まれています。 [連結業績 (フルベース) ] (単位:百万円) 前連結会計年度(2024年3月期)当連結会計年度(2025年3月期)増減額(増減率)売上収益1,603,6721,912,323308,652(19.2%)営業利益25,51841,03915,521(60.8%)税引前利益24,96931,2376,267(25.1%)当期利益17,04550,74733,702(197.7%)基本的1株当たり当期利益 (円)9.5128.3518.84(198.2%) 包括利益205,58348,888△156,695(△76.2%) <主要製品の売上> (単位:億円) 前連結会計年度(2024年3月期)当連結会計年度(2025年3月期)増減率XTANDI7,5059,12321.6%PADCEV8541,64192.2%IZERVAY121583380.6%VEOZAH (注)173338363.6%VYLOY-122-XOSPATA55168023.4%ベタニス/ミラベトリック/ベットミガ1,9811,700△14.2%プログラフ (注)22,0312,010△1.0% (注) 1.VEOZAH:米国以外ではVEOZAの製品名で承認取得2.プログラフ:アドバグラフ、グラセプター、アスタグラフXLを含む <XTANDI>・全ての地域で売上が拡大し、グローバル売上は大きく拡大しました。 <PADCEV>・全ての地域で売上が拡大し、グローバル売上は大きく拡大しました。・1L mUC (転移性尿路上皮がん患者を対象とした一次治療) の承認国が拡大し、各国での市場浸透が売上伸長に貢献しました。 <IZERVAY>・発売している米国において、売上は大きく拡大しました。 <VEOZAH>・発売国の拡大も堅調に推移し、グローバル売上は大きく拡大しました。 <VYLOY>・グローバル全体で期待以上に売上が拡大しました。・想定を上回るClaudin 18.2検査の普及率が、期待以上の売上伸長に貢献しました。 <XOSPATA>・グローバル売上は着実に拡大しました。 <ベタニス/ミラベトリック/ベットミガ>・米国における後発品参入の影響で、グローバル売上は減少しました。 <プログラフ>・グローバル売上は前連結会計年度と比べ同水準でした。 <地域別売上収益の状況>地域別の売上収益は下表のとおりです。日本は減少した一方で、その他の地域はいずれも増加しました。 (単位:億円) 前連結会計年度(2024年3月期)当連結会計年度(2025年3月期)増減率日本2,7012,670△1.2%米国6,6318,66430.7%エスタブリッシュドマーケット4,1564,85416.8%チャイナ (注)70678310.9%インターナショナルマーケット1,7702,03515.0% (注) 当連結会計年度から、グレーターチャイナの名称をチャイナに変更しています。加えて、台湾のコマーシャル区分をチャイナからインターナショナルマーケットに変更し、前連結会計年度の金額は当該変更を反映しています。 エスタブリッシュドマーケット:欧州、カナダ 等チャイナ:中国、香港インターナショナルマーケット:中南米、中東、アフリカ、東南アジア、南アジア、ロシア、韓国、台湾、オーストラリア、輸出売上 等 [セグメント情報]当社グループは、医薬品事業の単一セグメントのため、記載を省略しています。 ② キャッシュ・フローの状況<営業活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、1,945億円 (前連結会計年度比220億円増) となりました。・法人所得税の支払額は855億円 (同474億円増) となりました。 <投資活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、△894億円 (同7,564億円支出減) となりました。 <財務活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、△2,614億円 (前連結会計年度は6,141億円の収入) となりました。・配当金の支払額は1,290億円 (同123億円増) となりました。 以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、1,884億円 (前連結会計年度末比1,473億円減) となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績1) 生産及び仕入実績当連結会計年度における生産及び仕入実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額 (百万円)前連結会計年度比(%)医薬品事業2,239,000108.6合計2,239,000108.6 (注) 金額は、販売価格に基づいています。 2) 受注実績当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 3) 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額 (百万円)前連結会計年度比(%)医薬品事業1,912,323119.2合計1,912,323119.2 (注) 主な相手先の販売実績及び総販売実績に対する割合は、以下のとおりです。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額 (百万円)割合 (%)金額 (百万円)割合 (%)McKesson Group243,43315.2291,48515.2Cencora Group175,01810.9271,97414.2 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。また、文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しています。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報[キャッシュ・フロー]キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しています。 [財務政策]当社グループは、企業価値の持続的向上に努めるとともに、株主還元にも積極的に取り組んでいます。成長を実現するための事業投資を優先しながら、配当については、連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努めます。また、自己株式の取得を必要に応じて機動的に実施し、資本効率の改善と1株当たり利益の向上を図ります。資金の流動性については、コマーシャル・ペーパー及び借入金による資金調達を行い、また流動性リスクに備えるため取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しており、当面の運転資金及び設備資金に加え、一定の戦略的投資機会にも備えられる現預金水準を確保しています。「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、当社グループの事業等は医薬品事業に特有のさまざまなリスクを伴っています。事業展開にあたっては、必要資金を円滑にかつ低利で調達できるよう財務基盤の健全性の維持に努めます。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループは、IFRSに準拠して連結財務諸表を作成しています。この連結財務諸表の作成にあたり、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しています。詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 4.重要な会計上の見積り、判断及び仮定」に記載のとおりです。

※本記事は「アステラス製薬株式会社」の令和7年3月期の有価証券報告書を参考に作成しています。(データが欠損した場合は最新の有価証券報告書より以前に提出された前年度等の有価証券報告書の値を使用することがあります)

※1.値が「ー」の場合は、XBRLから該当項目のタグが検出されなかったものを示しています。 一部企業では当該費用が他の費用区分(販管費・原価など)に含まれている場合や、報告書には記載されていてもXBRLタグ未設定のため抽出できていない可能性があります。

※2. 株主資本比率の計算式:株主資本比率 = 株主資本 ÷ (株主資本 + 負債) × 100

※3. 有利子負債残高の計算式:有利子負債残高 = 短期借入金 + 長期借入金 + 社債 + リース債務(流動+固定) + コマーシャル・ペーパー

※4. この企業は、連結財務諸表ベースで見ると有利子負債がゼロ。つまり、グループ全体としては外部借入に頼らず資金運営していることがうかがえます。なお、個別財務諸表では親会社に借入が存在しているため、連結上のゼロはグループ内での相殺消去の影響とも考えられます。

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連結財務指標と単体財務指標の違いについて

連結財務指標とは

連結財務指標は、親会社とその子会社・関連会社を含めた企業グループ全体の経営成績や財務状況を示すものです。グループ内の取引は相殺され、外部との取引のみが反映されます。

単体財務指標とは

単体財務指標は、親会社単独の経営成績や財務状況を示すものです。子会社との取引も含まれるため、企業グループ全体の実態とは異なる場合があります。

本記事での扱い

本ブログでは、可能な限り連結財務指標を掲載しています。これは企業グループ全体の実力をより正確に反映するためです。ただし、企業によっては連結情報が開示されていない場合もあるため、その際は単体財務指標を代替として使用しています。

この記事についてのご注意

本記事のデータは、EDINETに提出された有価証券報告書より、機械的に情報を抽出・整理して掲載しています。 数値や記述に誤りを発見された場合は、恐れ入りますが「お問い合わせ」よりご指摘いただけますと幸いです。 内容の修正にはお時間をいただく場合がございますので、予めご了承ください。

報告書の全文はこちら:EDINET(金融庁)

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